追うのが楽しい「LE SSERAFIM」…コンテンツに込められた執拗さ(画像提供:wowkorea)
追うのが楽しい「LE SSERAFIM」…コンテンツに込められた執拗さ(画像提供:wowkorea)
ガールズグループ「LE SSERAFIM」が、しっかりとその勢いに乗った。

LE SSERAFIM の最新ニュースまとめ

「LE SSERAFIM」の1stフルアルバム「UNFORGIVEN」は、発売初日HANTOチャート基準で102万4034枚販売され、歴代K-POPガールズグループで1位となった。同名のタイトル曲はMelOn、Genie、Bugs、Spotifyなどの音源チャートで最上位圏を占領している。昨年末の授賞式を起点に「LE SSERAFIM」に新規ファンが大量に増えたという分析があったが、新譜の販売量の急上昇により、この分析が事実であったと証明された。

彼女たちが爆発的な成長を遂げた秘訣は、コンテンツにある。デビューミニアルバム「FEARLESS」、2ndミニアルバム「ANTIFRAGILE」、1stフルアルバム「UNFORGIVEN」まで、「LE SSERAFIM」だけの物語で連結されているアルバムの叙事は、リスナーたちの没入度を高めた。2ndミニアルバムのタイトル曲「ANTIFRAGILE」の中には、「忘れないで、私が置いてきたトゥシューズ」、「無視しないで私が歩んできたキャリア」という歌詞は各メンバーがこれまで歩んできた道を指すような代表的な歌詞だとされている。そして彼女たちの物語が込められている歌詞を視覚的に具現したダンスは、歌の魅力を倍増させている。

去る1日に公開された「LE SSERAFIM」のタイトル曲「UNFORGIVEN」のパフォーマンスには、「Let me tell you ‘bout LE SSERAFIM」という歌詞に合せ、「ANTIFRAGILE」のダンスが登場する。言葉の通り「LE SSERAFIM」が誰なのかを説明するとダンスして、前作で一番有名だったポイントダンスを見せた。「私たちがこのダンスをした人たち」だと言っているかのようだ。

そして「ANTIFRAGILE」のアルバムトレーラー映像に使用されていた音楽が「UNFORGIVEN」の収録曲「イブ、プシケそして青ひげの妻」に再誕生させたかと思えば、メンバーたちが自分たちのコンテンツで言った言葉、アルバムの中Thanks Toまでもがコンテンツになっている。1stフルアルバムのイントロ「Burn the Bridge」の歌詞が、まさにメンバーたちが話した物語として構成されている。音源が公開されて以降、ファンたちはどのメンバーがいつのインタビューが歌詞に載せられているのかを探しながら、より曲に入り込むことができている。

このように音楽、パフォーマンス、ファンコンテンツ、インタビューなど彼女たちの全てがまた違ったコンテンツとして再誕生され、ひとつのコンテンツに関心を持つと自然に次のコンテンツへと手を伸ばすようになる。「LE SSERAFIM」が作る緻密な世界に足を踏み入れた瞬間、より深くはまっていく構造だ。

収録曲「イブ、プシケそして青ひげの妻」は、古典と神話を題材にしたトラックだ。デビューアルバムの収録曲「The Great Mermaid」は童話「人魚姫」を「LE SSERAFIM」だけの方法で再解釈した曲で、いくつかのアルバムにわたって同じ方法で制作された曲を披露した。このチームではひとつにはまったら執拗(しつよう)に入り込む「オタク」の気質が感じられる。

「LE SSERAFIM」のコンテンツは、幾重にも重なっている。ただ「LE SSERAFIM」だけができる物語で完成された塔は強固だ。彼女たちは絶え間なく有機性のあるコンテンツを供給し、チームの固有の色を構築し、K-POPガールズグループの中でも異例的なファンの大挙流入をかなえた。執拗さが見えるコンテンツでガールズグループの王座を手にした「LE SSERAFIM」が新譜「UNFORGIVEN」で立てる道しるべに関心が集中している。
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