Netflixが独走状態のOTT業界=韓国(画像提供:wowkorea)
Netflixが独走状態のOTT業界=韓国(画像提供:wowkorea)
グローバルOTT「Netflix」が最近韓国コンテンツに4年間で3兆3000億ウォン(約3370億円)を投資すると出たが、国内OTT業社らは赤字の高さでバタついている。業界ではNetflixと肩を並べる2等が未だに居ないという事実に危機感を感じている雰囲気だ。Netflixの最近の投資発表に対しては関係者らの間の温度差も極めて激しい。 Kコンテンツが世界に紹介される機会の扉が更に広く開かれることは
期待と共にNetflixだけ生き延びるならコンテンツ市場の多様性が逆に萎縮するであろうという悲観論も続いている。

韓国最大OTT「TVING」は、昨年営業赤字が1191億ウォン(約121億円)を記録した。昨年度の営業損失(762億ウォン、約77億円)に比較して赤字規模が56%にもなった。同じ期間の売上は2475億ウォン(約252億円)で、昨年度売上(1315億ウォン、約134億円)の2倍程度だ。TVINGは2020年CJ ENMから分離され独立法人として発足した後、3年連続で赤字を記録中だ。赤字幅も2020年61億ウォン(約6億円)、2021年762億ウォン(約77億円)、昨年1191億ウォン(約121億円)と、毎年大きくなっている。また別の元来OTTである「Wavve」も、実情は同じだ。Wavveは昨年の営業損失が1216億ウォン(約124億円)で、昨年度(558億ウォン、約57億円)の2倍以上となった。 オリジナルコンテンツラインナップを伸ばす等自社能力を強化する過程でコンテンツ投資費用を大きく投入したことが主原因となった。元来のOTTスタートアップである「Watcha」は続く赤字と会員数離脱で売却説が継続して提議されており、「Coupang Play」やまた別のグローバルOTTである「Disney+」までも全て赤字を逃れられない。

OTT企業の中で黒字を出すのはNetflixが唯一だ。Netflixが先月発表した2023年1分期営業利益は17億1400万ドル(約2310億円)を記録した。前より成長勢は鈍化しているものの黒字の兆しは維持中だ。

元来のOTTらが競争力を持つために企画された赤字を監修しコンテンツ投資に熱をあげているが、業界の評価は冷静だ。昨年から年間8000億ウォン(約800億円)ずつが下がっているNetflixの投資規模と比較すると、元来のOTTの火力は未だに役不足であるという指摘だ。これに反しTVINGは昨年から来年までの3年にかけて4000億ウォン(約400億円)を、Wavveは昨年から2025年まで4年にかけてコンテンツ制作に1兆ウォン(約1000億円)を投入することとした。

ある大型制作会社代表は「Netflixが市場から独走する理由はとても明白だ。一番最初に韓国に上陸しサービスを始め、一番攻撃的な投資で良いコンテンツを放送してきたためだ」と指摘した。また「韓国国内OTTらがNetflixと同じに大きく 投資し良い作品を作り公開し、良い反応を受けていたらNetflixの位置をすぐに追いつけるだろう」とも話す。

OTT専門家であるキム・ヨンヒOpen Route専門委員もやはり「グローバルOTTの資本力を国内が追い付けないというのは事実上言い訳にすぎない」と主張した。 彼は「韓国でOTT事業をする業社の大部分は屈指の大企業を母企業としている。 本気さえ出せばそれに大敵する規模の投資を十分にできる。冷静に見ればNetflixと比較してカラーコンテンツのための投資と努力が不足しているだけだ」と説明した。

Netflixの3兆3000億ウォン投資企画はKコンテンツにとって損か得か。これを見守る意見もまちまちである。キム・ヨンヒ委員は「自社の利益と ビジネスのために行方라 한ら、企業が別の国家に年間8000億以上のお金を 継続して投資することは簡単ではない決定だ。同種業界異なる企業に良い刺激剤となる歓迎すべき出来事だ」と話す。イ・テヒョンWavve代表もやはり「資本が市場に戻ってくれば作品が作られ競争が可能になる」としNetflixの決定を歓迎した。

チョン・ドクヒョン大衆文化評論家は「国内OTTらがすぐにNetflixに追いつこうと海外市場で伸ばして別のプラットフォームと提携してお金を使うよりは、そのお金で純粋により良いわれわれのコンテンツを見せていくのがもっと賢明だと見る」とし「ずば抜けたコンテンツでわれわれと近いアジア市場だけうまく攻略してもプラットフォームがうわさに乗り十分に海外へと伸ばすことができる」と助言した。

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