ジュノ&ユナ主演「キング・ザ・ランド」、好調な理由は?(画像提供:wowkorea)
ジュノ&ユナ主演「キング・ザ・ランド」、好調な理由は?(画像提供:wowkorea)
韓国グループ「2PM」のジュノ、韓国ガールズグループ「少女時代」のユナ主演のJTBC新土日ドラマ「キング・ザ・ランド」が、ラブコメディーのお約束や幼稚さも踏まえて好調だ。視聴率はもちろん、話題性まで総なめにし、お茶の間トップの座に定着した。

韓国ドラマ「キング・ザ・ランド」のネタバレあらすじ、キャスト、視聴率、相関図、感想

 同ドラマは、作り笑いを軽蔑する男ク・ウォン(ジュノ扮)と笑わなければならないスマイルクイーンのチョン・サラン(ユナ扮)が、ホテリアーの夢であるVVIPラウンジ“キング・ザ・ランド”で、本当に明るく笑うことができる日を作っていく物語を描いたドラマだ。K-POP第2世代を代表する「2PM」のジュノと「少女時代」のユナの共演で、早くから期待を集めていた作品である。初回視聴率5.1%(以下ニールセンコリア提供、有料家具基準)で始め、4話で2倍近く上昇した9.6%を記録している。話題性も独占中だ。分析専門機関であるグッドデータコーポレーションTVの話題性で、2週連続1位を記録しユナが出演者話題性1位、ジュノが2位を記録した。また先週の調査ではジュノが1位、ユナが2位にランクインしている。2週連続「キング・ザ・ランド」の主人公が1・2位を独占したのである。

<strong>ジュノXユナで“クリシェ”も克服</strong>

 「キング・ザ・ランド」は、90年代~00年代のテレビドラマによくある素材だった、シンデレラストーリーを描く。ありきたりな展開や設定で幼稚だという指摘もあるが、“知っている味は恐い”という反応が主だ。何より、ジュノとユナのビジュアルとかたい演技力が、この分かり切っているドラマもおもしろくしているという反応である。ジュノとユナはそれぞれ「2PM」、「少女時代」でデビューし演技ドル(=演技もするアイドル)の道を歩いている。今では“アイドル”という修飾語を越え、余すところなく俳優としての力量を見せている。

 映画「インサイダーズ/内部者たち」、tvNドラマ「記憶〜愛する人へ〜」、KBS2ドラマ「キム課長とソ理事 ~Bravo! Your Life~」、JTBCドラマ「ただ愛する仲」、tvNドラマ「自白」など、さまざまなジャンルの作品に出演し演技を磨いてきたジュノは、昨年放送したMBCドラマ「赤い袖先」を通じて、演技力を認められた。実在する人物であり、すでに作品で何回も扱われた朝鮮王朝22代王であるイ・サンを自分だけの方法で表現して、“歴代級のイ・サン”と評価された。当時、敏感だった皇太子時代を表現するために16kg減量するなど、演技への情熱を見せたジュノは「キング・ザ・ランド」でも、財閥2世ク・ウォンのスーツの着こなしを見せるため、忙しいスケジュールの中でも運動を並行した。また、ジュノの生まれつきの長所でもある声と目つきを活用し、ラブコメの男性主人公の魅力を完成させている。

 KBS2ドラマ「君は僕の運命」、MBCドラマ「王は愛する」、「ハッシュ~沈黙注意報~」、「ビッグマウス」、映画「コンフィデンシャル/共助」、「手紙と線路と小さな奇跡」、「ハッピーニューイヤー」など、映画とドラマを行き来してフィルモグラフィーを築いてきたユナは、「キング・ザ・ランド」で“キャンディー”チョン・サランを演じている。日常的な演技を自然にこなして、むしろ演技が輝いているという評価だ。明るくて雄々しい“キャンディー”という設定のように、オーバーとも、恥ずかしくもなるようなセリフや設定は、演技力で表現してドラマへの没入度を高めている。

 あるドラマ評論家は、「クリシェ(=ありきたりな展開や設定)も昔のクリシェがすべて入っているのに、これを表現するジュノ、ユナの演技力に後押しされて目立たない」とし、「2人があまりにも好感度のある男女でもあるし、演技力がかたくドラマの完成度を高めている」と話した。

<strong>繊細な演出・高いクオリティ</strong>

 ホテルの本部長とホテリアーのラブストーリー。筋書を1列読むだけだと、分かり切ったドラマだが、これを込めた演出はありきたりではない。場所1つ、小物1つにも気を使っていることが分かる。ささいに見えるこのようなものたちが、ドラマの完成度を高める重要な要素の1つだ。

 ロケ地だけ見てもそうだ。ホテルの中で起こる出来事を描いているが、チェジュ(済州)島、カンウォンド(江原道)、イギリス、タイまでロケ撮影をし、念を入れた。特にク・ウォンが留学したイギリスは、数シーンしか登場しないがロケ撮影を強行しドラマに対するクオリティを高めた。それ以外にも、ドラマに登場するホテル、宴会場など撮影場所1つ1つに気を使い、ドラマの見どころを加えた。

 さらに車も同じだ。高級外車アウディが制作に協賛しているが、必要なシーンではランボルギーニを登場させた。財閥2世ジュノの華やかさを見せるために、単発性で使用を決めたという。ランボルギーニは間接広告がNGなブランドであるため、制作費の面でも負担になり得るがドラマの完成度のためにこのような決定をした。

 また脇を固めるキャストたちが、立体的に登場するということもドラマの楽しさを高める部分だ。男女主人公にだけ集中すると、ドラマが退屈になってしまうこともあるが、「キング・ザ・ランド」はチョン・サランの友人オ・ピョンファ(コ・ウォニ扮)、カン・ダウル(キム・ガウン扮)らのエピソードを通じて、職場内の規律、ワーキングマザーの苦しさなどの多様な素材を描いて、豊かさを加えている。ク・ウォンの秘書ノ・サンシク(アン・セハ扮)、チョン・サランの憎らしいが憎めない先輩キム・スミ(コン・イェジ扮)らも、ドラマを楽しくさせる人物である。

 先出の評論家は、「『キング・ザ・ランド』は、ホテルが舞台のため派手で感覚的な場所が出てくるのが、見る楽しさを高める」とし、「最近ジャンル物が主なドラマが多く、視聴者が集中して勉強しなければならない場合があるが、このドラマはむしろ水が流れるように軽いストーリーで、視聴者を楽にしている。最近、このような分かり切ったドラマがないため、むしろ長所化したようだ」と分析した。
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