岡山大学の金恵淑(キム・ヘスク)准教授=17日、東京(聯合)
岡山大学の金恵淑(キム・ヘスク)准教授=17日、東京(聯合)
岡山大学で薬学を研究する金恵淑(キム・ヘスク)准教授が、日本で文部科学大臣表彰の若手科学者賞を受賞した。表彰は今年で3回目となるが、韓国人が受賞するのは今回が初めて。金准教授は17日、東京虎ノ門会館で行われた授賞式で、他の受賞者とともに賞状と記念メダルを授与された。

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若手科学者賞は、日本の科学発展に先駆的・独創的な研究で優れた業績をあげた、大学などが推薦する40歳未満の有望な研究者の中から選ばれる。金准教授はマラリア根絶に向けた研究を行っており、既存の抗マラリア薬より効果が高い、新たな抗マラリア化合物を開発した業績が認められての受賞となった。金准教授が開発した抗マラリア化合物は、従来の抗マラリア薬に耐性のあるマラリアに対しても効果を発揮し、大量生産が可能なため、低価格での供給が可能と期待されている。

 金准教授は同大学で感染症治療薬の研究開発と薬剤師養成教育を担当しており、これまでに発表した論文は87本に達する。2003年には外国人としては初めて日本寄生虫学会・奨励賞受賞を授賞した。

 金准教授は受賞にあたり、「若手科学者がうらやむ賞を受賞できて非常にうれしい」と述べた。受賞は今後一層研究に奮発しろという意味だと受け止め、これからも研究に専念し、マラリアを完全になくすため努力していきたいと語った。


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