韓日の歴史的な葛藤(かっとう)や傷を癒そうと両国の若者が集まったもので、特に日本からの参加者は全国で韓国人と虚心坦懐(たんかい)に対話し、交流を通じ「謝罪」の第一歩を踏み出すという目標を掲げる。「ウオーク9」という名前にも、平和主義をうたう日本の憲法第9条の精神を韓日で共有したいとの願いが込められている。
一行は同日に仁川市江華郡を出発し、ソウル、釜山、光州などをめぐり、12月初めにソウルに戻り、同月17日に臨津江にゴールする。100日間の大遠征だが、旅費は1人10万円と決め、キャンプや野宿に備えて寝袋や炊事道具も持参する。
東京から参加する櫛田寒平さん(32)は、「日本の若者は韓日の歴史を学ぶチャンスがあまりない。学校で教えない歴史を学び、多くの人々と交わりながら東アジアの新たな動きを作り出すため、巡礼に参加した」と話した。
韓国の若者も、両国の根深い葛藤や偏見を解消する手助けをしたいとの思いをのぞかせる。巡礼団の通訳などを担当するチェ・ギョンフンさん(29)は、前日に仁川の摩尼山に登ったとき、日本人に敵対的な反応を示す高齢者がいたとしながら、「日本の若者が和解の手を差し伸べたとき、それをつかむためには韓国の青年が前もって準備すべきだと思う」と話した。
一行は巡礼中、韓国の近・現代史に関する討論会や音楽会などを開催する。また釜山では、日本が36年にわたり韓国の自然を破壊したことに対する謝罪の意味を込め、植樹も行う計画だ。
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