【東京聯合ニュース】日本の品種を改良した韓国産のナシが、イトーヨーカドーなど日本の大手スーパー4社で販売されている。
 生鮮果実・野菜の加工・販売のドールジャパンと韓国農水産食品流通公社(aT)東京支社が5日までに明らかにした。ドールジャパンと韓国の農協は1月から、忠清南道・牙山産と全羅南道・羅州産のナシ約60トンを、日本で販売している。
 韓国産のナシは主に米国や台湾、東南アジア向けに輸出されてきた。日本の場合はドールジャパンが何度かダイエーなどを通じ販売し、aTが2004年に対日輸出を試みたほか、韓国の中小業者による少量輸出もあったが、販路拡大にはつながらなかった。
 韓国産の「シンゴ」は日本の「新高」を改良した品種のため、日本の消費者はあえて韓国産を買い求める必要性を感じなかったと考えられる。しかし、福島第一原子力発電所の事故発生後、日本産の農産物に対する不安が広がり、日本産と似た品種ながら安全な韓国産の需要が拡大し、対日輸出が再開された。
 金鎮永(キム・ジンヨン)東京aTセンター支社長は「日本市場は潜在力があり、1日で輸送できるというメリットが大きい」と、販路開拓に意欲を示した。

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