米科学誌のサイエンスは29日、黄禹錫(ファン・ウソク)教授の患者対応型幹細胞研究の論文について、職権で削除の手続きに着手すると明らかにした。
 サイエンスのケネディ編集長は同日、声明を通じ「2005年の論文の共同著者らに30日までに撤回署名するよう要請した。それまでにすべての署名を受けられなければ、編集長名義か調査委員会による削除声明を掲載する」と述べた。論文に対するソウル大学の調査結果を見ず報道だけを根拠に削除はしないが、できるだけ早く手続きを進めると説明した。サイエンス誌は当初、明確な科学的証拠がないか、著者全員の要請がない限り論文の削除は難しいとの立場を示していたが、黄教授の論文ねつ造の事実が明らかになると職権による削除の可能性を示唆していた。早ければ31日ごろに黄教授の2005年論文を正式に削除するものとみられる。


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