微生物遺伝子のうち約16%は、宇宙空間でしか発現しないといわれている。バイオトロンは、キムチ乳酸菌のうち最も代表的な菌株3~4種をISSで培養し、抗がんや幹細胞成長促進の効果があるかを研究すると同時に、そのメカニズムを強化した新しい乳酸菌の開発に乗り出す。
宇宙飛行士事業の民間協力企業として参加しているバイオトロン関係者は、キムチ乳酸菌は韓国独自の研究であることから象徴的な意味があると説明、「ISSからの実験データは新薬開発の糸口になる可能性があるだけに、宇宙飛行士の任務にぜひ盛り込みたい」と話した。
事業を担当する科学技術部と韓国航空宇宙研究院はプロジェクトをまとめた後、ISSを運営するロシア側との協議を経て、宇宙飛行士の最終研究課題を決める方針だ。
韓国初の宇宙飛行士は、年末までに4段階の選定過程を経て2人を選抜する。この2人は2007年から15カ月間ロシアの訓練センターで教育を受け、2008年4月にソユーズ宇宙船に搭乗する。
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