会見する金塾本部長=20日、ワシントン(聯合)
会見する金塾本部長=20日、ワシントン(聯合)
【ワシントン20日聯合】米国と北朝鮮は6カ国協議の進展に弾みをつけるため、北朝鮮核廃棄の最初の段階となる寧辺核施設の冷却塔解体を、6カ国協議再開前に実施することで合意した。6カ国協議の韓国首席代表で、韓日米3カ国首席代表会合のため訪米している金塾(キム・スク)朝鮮半島平和交渉本部長が20日、ワシントン特派員との懇談会で明らかにした。
 また、北朝鮮が今月末ごろ、6カ国協議議長国の中国に核開発計画の申告書を提出するとの見通しを示した。今月初めに訪朝した米国務省のソン・キム朝鮮部長を通じ、北朝鮮が米国側に申告書の内容を口頭で伝えていたことも確認された。今回の3カ国会合で米国は、北朝鮮が提出する申告書の内容と北朝鮮で受け取ったその補充資料を検討したところを詳細に説明したという。ただ、検討作業がまだ続いているため、具体的な内容は明らかにできないとした。

 金本部長は、北朝鮮の申告書が提出されれば6カ国協議参加国に回覧され、これと連係して米国側の義務事項であるテロ支援国指定の解除などが取られることになり、その次に寧辺核施設にある冷却塔を爆破・解体し6カ国協議が再開されるだろうと説明した。「冷却塔爆破は北朝鮮核廃棄の最初の段階で、廃棄段階を急いで進め、6カ国協議の推動力を得るためのもの」と話している。


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