検察によると、警察特攻隊がビル屋上の見張り台に進入し検挙にあたった際、中にいた住民ら約10人が火をつけたまま手にしていた火炎瓶から、引火物質が多数置かれていた見張り台に火が移った。住民らが逃げる過程で火炎瓶を誤って落としたり無意識に投げた可能性はあるが、殺意を持って特攻隊に火炎瓶を投げつけることはなかったと把握された。
検察関係者は、火が上がったことについては見張り台にいた立てこもり住民全員に明らかな責任があると指摘した。住民らは、見張り台にシンナーや火炎瓶などの引火物を持ち込んだ状態で火炎瓶を使用すれば大きな危険が伴うことを知っていたため、検察は死亡の直接原因となった火災に対し、立てこもっていた住民に「共同責任」を問うほかないと結論付けた。
立てこもっていた住民らはこれまで、警察が出入り口を確保するために鉄板を切る際に生じた火花がシンナーに引火したか、特攻隊が乗ったコンテナが見張り台にダメージを与えたため内部の火炎瓶が倒れて火が出たと主張していた。
一方、検察は同日、見張り台とビル内部で火炎瓶を投げつけ警察に強く抵抗していた住民ら6人について、特殊公務執行妨害致死傷などの容疑で拘束令状を請求した。
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