協議会の宮林昭彦会長は13日、韓日仏教文化交流30周年記念大会が開かれた同所で記者らと会い、韓日両国の発展と和合のためには「あなたとわたしが一つ」という精神が必要だと語った。韓日の問題は政治的理念では解決できず、もっぱら仏教徒の立場で努力してこそ解決の糸口をつかめると強調した。
以下は宮林会長との一問一答。
――日本仏教界が乗り出し過去史を反省する祈願碑をたてた契機は。
「1945年に戦争が終わり、遠かった両国関係が次第に近づくなか、仏教を通じ親善を図り始めて30年余りがすぎた。政治的には両国問題が解決したかもしれないが、両民族間のしこりはなくならなかった。そんな中、仏教界だけでも胸襟を開いて話し合い、仏様の教え通りに進むよう祈った。そんな心を集め、人類の和合と共生を祈願する碑をたてた」
――まだ韓日間で歴史的に解決すべき問題が多いが。
「日本植民地時代に強制連行され無残に犠牲になった韓国人の遺骨が東京に安置されている。10年前の話だが、韓日両国の僧侶らが日本の厚生省(当時)に犠牲者の遺骨に関する調査を依頼した。異国の地をさまよう魂の還国のため、両国仏教界が協力し努力している」
――両国の歴史的問題・葛藤(かっとう)をなくすには。
「政治的理念を持っていては解決できないと思っている。あくまでも仏者の立場で解決しようと努力してこそ解決の糸口を見出せる」
――両国の発展と葛藤解決のために実践すべき仏の教えとは。
「加害者と被害者という認識がある限り、絶対に解決できない。お互いが一つになり和合する精神を持たないと不可能だ。仏教が地球上の戦争を止めることはできないが、仏教精神、和合精神でうまく切り開いていく知恵を発揮することだけが最善の道だ」
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