【ソウル聯合ニュース】1962年に統計を始めて以来初めて、昨年は海外移住(移民)を届け出た韓国国民が1000人を下回った。
 外交通商部が10日に公表した2011年外交白書などによると、昨年に海外移住の届けがあったのは、前年(1153人)より22%少ない899人だった。
 移住の届け出数を年度別にみると、統計開始年の386人から毎年急増し、1976年に4万6533人でピークに達した。その後は減少に転じたものの、2000年代の初めまでは年間1万人以上の海外移住が続いた。一転して、2003年に9509人に減ってからは、2005年は8277人、2006年は5177人、2007年は4127人、2008年は2293人と減少を続けた。2003年から昨年までの10年足らずの間に、90%急減したことになる。
 一方、同じ期間に海外から永住帰国した在外同胞の数をみると、2003年の2962人から4199人に41.7%増加した。
 「脱韓国」を図る国民の急減と海外移住者の「逆移住」増加は、韓国の経済力と国としての力が向上したなか、世界経済危機などによる経済状況の悪化を受け、韓国と先進国間の格差が相当部分解消されたためと分析される。

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