【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は18日、韓国と米国、日本、オーストラリアの4カ国が参加する大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)に基づく海上封鎖訓練を、27日に釜山沖で実施すると発表した。
 一方、同訓練に参加する日本の艦艇が釜山港に入港しないことが、同日分かった。米国やオーストラリアの艦艇は入港するため、独島をめぐる韓日の対立の影響を受けたものとみられる。
 韓国で2回目の実施となる同訓練には、韓国のイージス駆逐艦(7600トン級)、米国のフリゲート艦(3000トン級)、日本の駆逐艦(4200トン級)など計7隻の艦艇などが投入される。船舶1~2隻が大量破壊兵器を積載していると仮定し、海上封鎖や乗船・検査などが行われる。
 軍関係者によると、日本の海上自衛隊が投入する駆逐艦やヘリコプター、海上哨戒機は公海上で待機し、訓練に参加する。独島問題をめぐる韓国内の反日感情を意識し、海上デモなどが起こる可能性を懸念して釜山港に入港しないとみられるという。
 別の関係者は、日本は対馬周辺の海上での封鎖作戦を展開する任務を担い、米国やオーストラリアは釜山港を出航して釜山近海で訓練すると説明した。
 訓練前日の26日には、釜山市内のホテルで16カ国が参加し、机上演習を実施する。海上封鎖訓練の計画や方法を討議する。
 また、24~25日にはPSIのオペレーション専門家会合(OEG)が開かれる。日本、米国、ロシア、英国、フランス、シンガポール、オーストラリアなど21カ国の代表が出席し、PSIの運用方法などを協議する。
 韓国は2005年に同訓練にオブザーバーとして参加し、2009年にシンガポールで実施された域外訓練に初めて参加。2010年には韓国が初めて同訓練を主催した。

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