【ソウル聯合ニュース】韓米自由貿易協定(FTA)が、韓国の保健産業分野にマイナスの影響を与えているとの指摘が出ている。
 国会保健福祉委員会所属の南尹仁順(ナムユン・インスン、民主統合党)議員は18日、食品医薬品安全庁に対する国政監査で韓米FTA発効後の半年間に関連貿易収支が大きく落ち込んだと主張した。
 韓国保健産業振興院が公表した「韓米FTAが国内保健産業に及ぼす影響分析」によると、同FTAが発効した3月から8月までの対米保健産業輸出は4億1950万ドル(約331億7400万円)で、前年同期比19.8%の減少となった。一方、輸入は13億4380万ドルで5.6%増加した。
 これにより保健産業の貿易収支赤字が同20%増の9億2430万ドルとなった。
 これは韓米FTA発効後、対米貿易全体で輸出が3.3%増加し、輸入がむしろ7.3%減少したのとは対照的だ。
 部門別では▼医薬品が輸出33.6%減少、輸入15.2%増加▼医療機器が輸出8.3%減少、輸入4.2%減少▼化粧品が輸出16.7%増加、輸入11.3%増加――となっている。
 同議員は「正確な効果を分析するにはさらに時間が必要だが、今までのところ国内の保健産業にマイナスの影響を与えている」と指摘した。また、政府全体で保健産業を育成・支援していく必要性を強調した。

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