混獲されたクジラ=25日、仁川(聯合ニュース)
混獲されたクジラ=25日、仁川(聯合ニュース)
【仁川聯合ニュース】韓国の仁川海域で誤って網にかかるクジラ類が急増していることが分かった。
 海洋警察庁は25日までに、1~9月に仁川海域で混獲されたクジラ類を1377頭と集計した。昨年1年間の472頭の2.9倍にあたる。また、韓国全国で今年混獲されたクジラ類は2250頭で、仁川はその61%を占めることになる。 
 仁川近海では数年前までクジラはほとんど見られなかったが、最近は白ニョン島や大青島周辺などで捕獲頭数が増えている。2009年の10頭から2010年には118頭に急増した。
 捕獲される種は、全長1.5~1.9メートルのスナメリが大部分だ。絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)で保護動物に指定されている。
 韓国の水産業法は、クジラを違法に捕獲した場合、3年以下の懲役または200万ウォン(約14万5000円)~2000万ウォンの罰金を科す。しかし混獲の場合は、海洋警察署に届け出て所定の手続きを経れば、合法的に一般に流通させることができる。
 スナメリの捕獲数の急増に、混獲を装った違法捕獲を疑う声も上がっている。スナメリは食用としての商品価値はさほど高くなく、1頭当たり5万~10万ウォンで落札されるケースが多いという。

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