金融情報企業のエフエヌガイドと韓国銀行(中央銀行)によると、1~9月の個人・文化・娯楽サービス収支は3730万ドル(約30億円)の黒字を記録した。
前年同期に2億1850万ドルの赤字を記録したのとは対照的だ。同収支はこれまで毎年数億ドルの赤字を記録してきた。
黒字の背景には韓流ブームがあると分析される。個人・文化・娯楽サービス収支のうち、音楽・映画・放送部門の音響映像サービス収支は9月までの累積収支では赤字だが、7~9月期には1670万ドルの黒字を記録した。7月に発表された韓国人歌手PSY(サイ)の「江南スタイル」が全世界で人気を博し、8月の音響映像サービス収支が過去最高となる1340万ドルの黒字を記録したためだ。
「江南スタイル」の人気が続き、韓流ブームが拡大すれば、10~12月期にも個人・文化・娯楽サービス収支は黒字となり、年間収支が初の黒字を記録する見通しだ。
全体のサービス収支は1~3月期の6億5000万ドル赤字から4~6月期に23億ドルの黒字に転じ、7~9月期にも6億5000万ドルの黒字を維持。今年同期までの累積黒字は23億2000万ドルを記録した。
また、「江南スタイル」などK-POPの人気や今年のベネチア国際映画祭でコンペティション部門最高賞の金獅子賞を受賞した「ピエタ」などで韓国文化の認知度が高まり、エンターテインメント業界の業績も好調を記録すると予想される。
現代経済研究院は、「江南スタイルの人気がサービス収支改善に役立った。外国人観光客が1000万人を超えることも娯楽・文化部門の支出につながり、収支改善に寄与した」と分析した。
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