シンガポール船舶会社所属の韓国人船員4人はこの日、ソマリア海賊と船舶会社間の交渉妥結で全員解放され、ソマリア付近の海域で待機していた韓国清海部隊の艦艇に移動したという。
韓国人船員4人が乗ったシンガポール船籍の化学物質運搬船は昨年4月30日にケニア近郊の海域で拉致された。当時、船舶には韓国人のほか、インドネシア人、中国人など25人が乗っていた。このうち、韓国人を除く21人の船員は船舶会社と海賊間の交渉で昨年12月1日に釈放された。
同年1月には韓国貨物船がソマリアの海賊に乗っ取られる事件が発生。韓国軍による救出作戦が行われ、海賊13人のうち8人が銃撃戦で死亡し、5人の身柄を確保した。そのため海賊らは当時、韓国人船員4人の釈放条件として、海賊5人の身柄の引渡しや非現実的な金額を求め、釈放まで時間がかかった。今回は政治的要求などを事実上撤回し、シンガポール船舶会社と積極的に交渉に臨み、最終妥結されたという。
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