北朝鮮のロケット「銀河3号」(資料写真)=(聯合ニュース)
北朝鮮のロケット「銀河3号」(資料写真)=(聯合ニュース)
【ワシントン聯合ニュース】韓国と米国は北朝鮮が「人工衛星打ち上げ」と称している長距離弾道ミサイルの発射計画を中止するよう、説得に努める方針を固めた。中国とロシアに働きかけ、積極的に説得を続ける考えだ。
 北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の韓国首席代表で現在訪米中の林聖男(イム・ソンナム)朝鮮半島平和交渉本部長が5日、ワシントン特派員との懇談会で、「現在の状況においては北朝鮮がミサイルを発射しないことが最良との判断から、外交的な努力を最後まで続けることで意見が一致した」と話した。また、「北朝鮮がミサイルを発射した場合、4月に採択された国連安全保障理事会議長声明に基づき、安保理レベルで必要な措置を取ることにした」と明らかにした。
 韓国政府当局者は「外交的な努力と今後の北朝鮮制裁は、コインの両面と見なせばよい」と話している。
 韓米両国は、最後まで外交的な努力を重ねることが、北朝鮮の発射強行後に取られる措置の土台として生かされることになると判断したもようだ。
 また、この当局者は中国の反応について、「中国なりのやり方で説得していると思われる発言が多い」とした。さらにロシアの6カ国協議首席代表が来週韓国訪問を予定していることも明らかにした。
 林本部長は前日に韓米と韓日の2国間、韓日米3カ国の非公式会合を行い、5日にはシャーマン国務省政務次官やラッセル国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長らと協議した。金融制裁を担当する財務省高官や国務省の制裁担当者らとは面会しなかったとみられる。

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