【ソウル聯合ニュース】韓国大統領選は19日に投開票が行われ、与党セヌリ党の朴槿恵(パク・クンヘ)候補が1577万票(51.6%)を獲得し、1469万票(48.0%)の最大野党・民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)候補に約108万票差をつけ当選した。
 朴氏は過半数を獲得した。1987年の憲法改正による大統領選の直接選挙開始以来、過半数の得票は初めて。若者や無党派層から人気の高い無所属・安哲秀(アン・チョルス)氏が出馬を辞退し、事実上、保守対革新の一騎打ちの選挙戦となったためとみられる。
 地域別にみるとソウルと光州・全羅南道・全羅北道を除き朴氏が文氏を上回った。ソウルでは文氏が51.4%で朴氏(48.2%)を上回った。
 今回の選挙の有権者は4050万7842人で投票率は75.8%を記録した。1997年の80.7%には及ばなかったものの、前回の2007年(63.0%)を12.8ポイント上回った。
 朴氏の当選で李明博(イ・ミョンバク)大統領に次ぎ保守政権が10年続くことになる。
 韓国初の女性大統領となる朴氏は、父親の朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領に続き初の親子2代の大統領となる
 朴氏は当選が確定した直後、ソウル中心部の光化門広場に登場し「国民に対する約束を必ず実践する大統領になる」と勝利宣言した。国民が夢を叶え幸せを感じられる「国民幸福時代」を実現すると約束した。
 一方、文氏は党本部で記者会見し、「最善を尽くしたが、力不足だった」と敗北を宣言した。
 民主統合党内では責任論が浮上しており、党内勢力図の変化のほか、野党陣営全体の再編も予想される。19日に米国に出発した安氏が野党再編の中軸として浮上する見通しだ。

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