禹社長は「サムスンの先端技術が社会的な境界を超え、さまざまな分野と調和する場合、驚くほどの変化が起こる。サムスンが追求する可能性の実現が人類の社会を豊かにする」と力説した。
禹社長は革新が見込まれる分野としてデータ処理、低消費電力メモリー、ディスプレー技術の三つを示し、「Exynos 5 Octa」など各分野の新製品を発表した。
スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末向けの次世代プロセッサ「Exynos 5 Octa」は英ARMの最新モデル「Cortex A-15」コアを四つ、低消費電力の「Cortex A-7」コアを四つと、計八つのコアで構成されている。
消費者がデータを生産する時代が到来したことを受け、膨大なデータを保存し、処理できるデータセンターへの投資が不可欠として、高性能なSSD(半導体ドライブ)と大容量DRAM製品を使ったグリーンメモリーソリューションも紹介した。グリーンメモリーシステムは現在のデータセンターが持つ物理的な限界を克服できるシステム。データセンターの処理速度を6倍向上させる一方で、消費電力は最大26%削減できる。
また、ディスプレーソリューションとして、10.1型のグリーン液晶パネル(LCD)とフレキシブルディスプレー「YOUM」を披露した。タブレット型端末「Nexus10」に搭載されている10.1型LCDは消費電力を従来製品の75%に抑え、高解像度(2560×1600)を実現した。解像度は維持しながらも、消費電力を25%削減できる10.1型パネルを開発中という。
「YOUM」は超薄型のプラスチックを採用し、曲げることが可能だ。次世代のモバイル機器に搭載されるディスプレーに浮上する可能性が高い。
基調演説は約60分間行われた。サムスン電子の役員がCESで基調演説を行うのは3回目。
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