【ソウル聯合ニュース】国連安全保障理事会の制裁決議採択や韓米合同軍事演習に北朝鮮が反発を強める中、朝鮮人民軍の将官が核弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイル(ICBM)が発射待機中であると主張した。
 8日付の朝鮮労働党機関紙の労働新聞によると、姜杓永(カン・ピョヨン)上将(大将と中将の間)が平壌で開かれた軍民大会で演説し「人民軍兵士らは引き金に指をかけて命令を待っている。すでに攻撃目標を確定した大陸間弾道ミサイルをはじめ各種ミサイルは軽量化、小型化された核弾頭を装着して待機状態にある」と述べた。ボタンを押せば発射できる状態にあり、発射すれば「米帝国主義の牙城、悪の本拠地であるワシントンはもちろん、追従勢力の巣窟まで火の海にする」と威嚇した。
 姜杓永氏は人民武力部の副部長を務める。ICBM配備への言及により北朝鮮が今後、米国を威嚇するためICBMを試験発射する可能性があるとの分析も出ている。
 一方、韓国政府消息筋は8日、黄海上の南北軍事境界線と位置付けられる北方限界線(NLL)付近に展開する北朝鮮の4軍団の歩兵部隊が今年に入り、韓国の首都圏に狙いを定めた模擬射撃訓練を急激に増やしているとの分析を明らかにした。「NLL一帯の挑発の可能性を鋭意注視している」と述べた。
 消息筋によると、海岸砲の相当数が陣地外に出され、砲門が開放されている状態で、陣地内の動きも活発化している。韓国海軍の艦艇を攻撃できる魚雷2基を搭載した半潜水艇3~4隻もNLL付近の海上に展開しているという。

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