会見する合同対応チーム関係者=21日、ソウル(聯合ニュース)
会見する合同対応チーム関係者=21日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の主要放送局と金融機関のコンピューターサーバーが一斉にダウンした問題で、放送局と金融機関の社内イントラネット(通信網)のハッキングに利用された不正プログラムが中国から流入したことが21日、確認された。
 中国のサーバーを経由しサイバー攻撃を行う手法から、今回も北朝鮮の仕業である可能性が高いとみられる。
 放送通信委員会、警察庁、韓国インターネット振興院などからなる合同対応チームは同日の会見で、「農協銀行のシステムを分析した結果、中国IPがワクチンソフトウェア(SW)配布管理サーバーに接続し、不正プログラムを送り込んだことを確認した」と発表した。
 被害を受けた機関に対する攻撃主体は同一組織だという。現在まで主要放送局と金融機関のコンピューターとサーバー3万2000台余りが被害を受けたと集計された。
 合同対応チームは不正プログラムに対する追加分析を通じ、攻撃主体の把握を急いでいる。被害機関の復旧には少なくとも4~5日がかかるという。
 今回の問題ついて、青瓦台(大統領府)高官は「北朝鮮の仕業である可能性が高いとみて、あらゆる可能性を綿密に追跡・分析している」と話した。
 韓国では20日午後2時から2時20分ごろにかけ、KBS、MBC、YTNの順に10分間隔で、社内のコンピューターやイントラネットが一斉にダウン。それぞれ復旧に総力を挙げているものの、21日午前現在も復旧していない。

Copyright 2013(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0