【ソウル聯合ニュース】フィギュアスケートの世界選手権・女子シングルで4年ぶりの優勝を果たした韓国のキム・ヨナが25日、ソウル市内で開かれたファンミーティングに出席し、今シーズンを振り返った。
 世界選手権で優勝を決めた後、一番初めにしたことを問われると「宿泊所に戻りラーメンを煮て食べ、寝た」と明かしほほ笑んだ。
 激しい競争を勝ち抜くために多くの選手が独自の験担ぎをする中、キム・ヨナは特別な験担ぎをしないことで知られる。しかし、今大会で先にフリーの演技をしたイタリアのカロリナ・コストナーが鼻血を出し、キム・ヨナがリンクに入ると血が落ちていたことについて、「『血を見ると運が良い』といわれる。特別に験を担ぐ方ではないが、そのように良い方向に持っていった」と笑いながら振り返った。
 普段「強心臓」で知られるキム・ヨナだが、「緊張しているときは表情が固くなり、スケート靴のひもを何度も結び直すなど、あらゆることに神経を使う。周囲も私がひもをいじっているのを見ると緊張していると気付く」と明かした。
 ジュニア時代からのライバルである浅田真央については、「試合で何度も顔を合わせるが、2人とも試合を前に緊張していて、親しみを示す余裕はない。周囲からも常に2人を比較する話を聞くので、お互いにわれ知らず拒否感のようなものも生まれるのではないか」と胸のうちを明かした。
 幼い頃からフィギュアスケートに打ち込んできたために、水泳やスキーなどほかのスポーツをほとんどしたことがないほか、高麗大学在学中にも大学祭やイベントに一度も行ったことがなく残念だと述べた。
 「フィギュアの妖精」「フィギュアの女王」と呼ばれることについては「むずがゆい」と述べ、「キム・ヨナ選手」と呼ばれるのが一番自分らしいと語った。
 詰め掛けた400人以上のファンに対し、「ソチ冬季五輪まで1年残っていないが、しっかり準備する。私の最後となる大会で最高の姿をお見せする」と力を込めた。

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