【ソウル聯合ニュース】2012年の世界の音楽売り上げが13年ぶりに増加に転じたことが2日までに分かった。デジタル音楽市場の成長が後押しした。活動の場を世界に広げているK-POP関連企業は高成長を維持するとみられる。
 金融投資業界と国際レコード産業連盟(IFPI)によると、昨年の世界の音楽売り上げは165億ドル(約1兆5355億円)となり、前年比で0.3%増加した。世界の音楽市場は1999年(278億ドル)から2011年まで12年連続で減少した。昨年の売り上げは1999年に比べると40.7%減少したが、13年ぶりにプラスに転じたことになる。
 不況に陥っていた音楽市場を回復させたのはデジタル音楽だ。昨年のデジタル音楽市場規模は56億ドルとなり、前年比で9.8%成長した。デジタル音楽市場は2008年の43億ドルから2009年は47億ドル、2010年は48億ドルに伸びた。2011年には50億ドルを超えた。デジタル配信サービスが可能な国は2011年初頭の23カ国・地域から現在は約100カ国・地域に増えた。
 デジタル音楽は昨年、音楽市場全体の33.9%を占めた。デジタル音楽市場の成長は利用者が合法の音楽サービスを通じて楽曲を楽しむことが定着したためとみられる。
 世論調査会社イプソスが2月に実施した調査結果によると、世界の16~64歳のインターネットユーザーの62%はここ6か月間に合法的なデジタル音楽サービスを利用したことがあると回答した。16~24歳は81%だった。韓国では16~64歳が70%、16~24歳が82%と、いずれも世界平均を上回った。
 スマートフォン(多機能携帯電話)の大衆化や動画投稿サイト「ユーチューブ」の登場など、メディア環境が変わったこともデジタル音楽の売り上げ拡大の主因だ。月額定額制を利用するストリーミングサービス市場の拡大も追い風となっている。
 韓国の音楽コンテンツやメディア企業は世界進出を活発化しているのに加え、新政権が国の成長戦略の一つとして掲げており、高成長が見込まれる。人気グループの少女時代やSUPER JUNIORらが所属する韓国最大手の芸能事務所SMエンタテインメントは今年の純利益が68.4%増、来年の純利益は87.1%増になると予想される。

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