御園さんが寄贈した写真。当時の市場の様子が収められている=22日、蔚山(聯合ニュース)
御園さんが寄贈した写真。当時の市場の様子が収められている=22日、蔚山(聯合ニュース)
【蔚山聯合ニュース】朴正煕(パク・チョンヒ)政権時代の1960年代に、韓国の経済発展に貢献した工業団地が南東部の蔚山に建設された。土木技師として同団地建設に携わった日本人の御園一父さんが当時撮影した写真資料など123点を蔚山市に寄贈した。
 御園さんはクボタのエンジニアとして、1963年に蔚山工業団地の配管・排水路工事を手掛けた。今月初め、韓国滞在時に撮影した市街地や農村の写真などを在神戸韓国総領事館に寄贈。蔚山市は22日、領事館を通じて寄贈された資料は写真64点、スライド58点、工事関連のCD1枚だと明らかにした。
 写真は、まだ農漁村の面影を残した当時の蔚山の市民生活を収めている。スライドはソウルや釜山、慶尚北道・慶州などを旅行した際に撮ったもので貴重な資料として評価される。
 蔚山市企画館室の職員は資料について、「工業団地開発初期の蔚山の生活を知ることができる。保存状態も良く、蔚山博物館で専門的に管理する」と話した。
 蔚山市は御園さんを招待して感謝杯を贈り、寄贈品を展示する計画だ。

Copyright 2013(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0