工事費約8000万ドル(約79億円)が投じられた東京都港区南麻布の新庁舎(延べ面積1万4711平方メートル)と大使公邸(延べ面積2800平方メートル)の工事現場が8日、韓国の記者団に公開された。
ガラスとアルミニウムを多用した外観は現代的で冷たいイメージを与えるが、内部は韓国文化の趣をたっぷり感じられるようにする。大使館の1階から7階までの壁やスペースに、韓国の著名な現代美術家が寄贈した絵画17点と写真1点、彫刻2点、インスタレーション作品1点が展示される予定だ。
キュレーター(学芸員)役を務めたソウル大学美術学部の鄭栄沐(チョン・ヨンモク)教授は、「韓日間の象徴性」と「韓国的な伝統の現代的再解釈」をテーマに作品を収集したと説明する。庁舎を訪れた他国の大使や外交官は、韓国を代表する現代美術家の「特別展」を鑑賞できるというわけだ。
また、大使公邸の応接室は韓国風にし、伝統家具、民画、東洋画などを飾る。庁舎内には在日公館の歩みを紹介する歴史資料館も開設される。
大使館の関係者は「新庁舎は在外公館の建物そのものを複合美術館にした初の試み。韓国の文化や歴史への理解を促し、国のステータスを高める上で寄与するだろう」と期待を示した。
現在、新宿区四谷の仮庁舎に臨時移転している大使館は、来月26日ごろ新庁舎に移る。開館式は7月中に開催予定。
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