先月末に就任した趙氏は20日までワシントンに滞在し、米国首席代表と会談するほか、韓国、日本、米国の3カ国首席代表会談などに出席する。
米国首席代表のデービース北朝鮮担当特別代表とは北朝鮮が提案した米朝高官会談への対応などについて協議する見通しだ。
韓米両国は北朝鮮との対話には前向きな姿勢を示しているが、非核化に向けた具体的な行動が必要との立場を取っている。北朝鮮は昨年2月の米朝高官協議での合意を守らず、ミサイル発射など挑発を強めており、対話の再開のためにはウラン濃縮計画の中止、核・ミサイル実験のモラトリアム(凍結)、国際原子力機関(IAEA)視察団の訪朝許可などの措置が必要との認識で一致しているとされる。
両氏は今回の会談で、非核化に向けた北朝鮮の措置について具体的な議論を行うとみられる。また、北朝鮮の態度の変化をもたらすため、韓米中3カ国の連携を再確認すると見込まれる。両氏は19日、日本首席代表の杉山晋輔外務省アジア大洋州局長と会合を持つ予定だ。
趙氏は21日、中国を訪れ、中国首席代表の武大偉朝鮮半島問題特別代表と会談する。北朝鮮の非核化をめぐり、韓米と歩調を合わせている最近の中国の対北朝鮮政策を評価し、北朝鮮が対話に応じるよう中国が影響力を行使することを求めると予想される。
趙氏の訪中に先立ち、北朝鮮外務省の金桂冠(キム・ゲグァン)第1外務次官が19日に北京を訪問し、張業遂外務次官と会談する。趙氏は金次官が中国側に伝えた内容について説明を受けるとみられる。
趙氏は出国前に聯合ニュースの取材に対し、「対話のための対話ではなく、非核化問題が進展できるという信頼を回復することが重要だ」と述べた。中国で金次官と接触する可能性については「そのような計画はない」とした。
趙氏は22日に韓国に帰国する。
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