朴大統領は青瓦台(大統領府)での首脳会談で、新政権で最初の国賓訪問を歓迎した後、フィリピンで15日に発生した地震の犠牲者と遺族に哀悼の意を表した。また、「フィリピンは朝鮮戦争時に韓国を助けてくれた友邦で、東南アジア諸国連合(ASEAN)の中で最初に国交を樹立し、長年にわたり友情と信頼を築いてきた」と述べ、アキノ大統領の国賓訪問を機に、より堅固な共生・協力関係に発展することを期待した。近年のフィリピンの成長にも言及し、アキノ大統領が重点的に推進する経済活性化政策と改革が成果を得たものと評価した。
アキノ大統領は「韓国のような国が友邦であることを大変幸運と考える」と答えた。朴大統領が地震被害に哀悼の意を表したことや、ミンダナオ島サンボアンガ市で武力勢力が市街地の一部を占拠した事件で被害者への人道的支援に乗り出したことに謝意を述べた。
両首脳はその後、▼国防分野協力の覚書▼スポーツ交流の覚書▼韓国の対外経済協力基金の借款供与契約――の署名式に立ち会った。
朴大統領はフィリピンが軍事力増強に向け韓国製攻撃機FA50を選定したことに謝意を示すとともに、早期の契約完了と防衛産業協力の拡大を希望した。
両首脳は、両国の貿易額がこの10年間で2倍以上に拡大するなど交流・協力が大きく発展していることを評価した。近く開催予定の第1回韓国・フィリピン経済通商共同委員会を通じ、関係増進を図ることにした。
朴大統領はフィリピンに進出した韓国企業が円滑に活動できるよう、投資関連制度の改善と韓国企業への関心・支援を求めた。アキノ大統領はフィリピンでライトレールや空港などインフラ建設の需要が大きいとしながら、経済発展に対する韓国企業の寄与を高く評価し、投資環境の改善に努めると答えた。
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