キム・ヨナは20日(現地時間)に行われたフリー終了後の記者会見で、「演技が終わってからさまざまな思いが交差した。すっきりした気持ちが一番大きかった。引退前の最後の競技をミスせずに終えたことに満足している」と感想を述べた。
前日のショートプログラム(SP)では今季世界最高の74.92点で首位に立ち、フリーでは144.19点をマークし、合計219.11点を出した。
一方、SP2位だったアデリナ・ソトニコワ(ロシア)はジャンプのミスがあったにもかかわらずフリーで149.95点となり、合計224.59点で優勝。一度もミスをせずクリーンな演技をしたキム・ヨナが逆転され、五輪2連覇を逃した。
競技終了後、ミックスゾーン(共同取材区域)に姿を現したキム・ヨナは報道陣に対し「点数に大きな期待はしていなかった」と淡々と語った。採点結果について「思い通りにできるものではないので受け入れなければならない。結果に満足しないでどうするのか」と、気に留めていない様子だった。
自身の記録については「日ごろからあまり予想しない。新記録などにも気を使わない」と語った。むしろ、フリーの得点が「高かった」と述べ、五輪2連覇を逃したことを残念がる周りの人々を気遣った。
キム・ヨナは「1位ではなかったが、私にできることは全てお見せすることができたのでうれしく、感謝している。SPとフリーのどちらも大きなミスをせずに、準備した全てのものを見せることができたので満足している」と感想を語った。
ソチ五輪はキム・ヨナにとって選手生活最後の舞台でもあった。「五輪金メダルのためなら命を懸けることもできたバンクーバー大会のときとは異なり、今回は決まった目標がなかったことが、準備の過程で一番苦痛だった。切実さと目標意識がなく、練習のときの動機付けが難しかった」と振り返った。
体力的、心理的に限界を感じることもあったが、それを克服し五輪に挑んだ自身の競技力に「100点満点の120点をあげたい」と笑顔で語った。
一方、今後の計画については言葉少なめにコメントした。「今は休みたいという気持ちが大きい」と、五輪を終えた疲れをのぞかせた。5月にアイスショーが予定されているほか、韓国でさまざまな予定が詰まっているが、その後の具体的な計画は決まっていないと説明した。
Copyright 2014(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0