空軍関係者は同日、F5やF4戦闘機の老朽化が進んでいるにもかかわらず航空戦力の補強が行われていないと指摘した上で、「戦力空白の打開策として米軍が保有するF16を20~60機ほど借りる方向で検討を進めている」と話した。
中古戦闘機の借り受けが決まれば2~3年内に戦力化が可能になるため、空軍内では航空戦力の空白を解消する非常手段として認識されている。
高等練習機T50の開発が遅れた際にも、空軍は米軍の練習機T38を借り受け10年以上使用した。
空軍が戦闘機のレンタルを検討している理由は、今後、戦力の空白がさらに深刻になる可能性があるためだ。
今から2019年までにF5やF4戦闘機約160機が老朽化する。代替戦力は、韓国が独自開発した軽攻撃機FA50、約60機と次期戦闘機約20機になる見通し。
空軍の主力戦闘機KF16より優秀な性能を持つ戦闘機を国内で開発するKF-X事業の戦力化は23~25年と予想される。
韓国国防研究院(KIDA)は、韓国の戦闘機適正保有機数を約430機としている。このままいけば、19年の戦闘機保有機数は約350機で約80機不足する。
ただ、航空戦力の空白を早急に埋める必要があるとしても、戦時に中核兵器となる戦闘機をレンタルで補うのは不適切だという指摘もある。
軍関係者は、「練習のために借りることはあっても戦時に備える戦闘機をレンタルした事例は世界的にほとんどない」と話した。その上で、戦争の可能性か高まればレンタル料が高騰すると指摘した。
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