【木浦聯合ニュース】韓国南西部で起きた旅客船セウォル号の沈没事故で、合同捜査本部は8日、運航会社の清海鎮海運のキム・ハンシク代表を逮捕した。
 前日夜に裁判所が逮捕状を出し、捜査本部は8日午前7時15分ごろ、ソウル近郊の京畿道城南市内にある自宅でキム容疑者を逮捕した。業務上過失致死や船舶安全法違反などの容疑とされる。セウォル号の過積載の事実を知りながら無視または放置し、セウォル号を沈没させ多くの乗客を死亡させた疑いを持たれているようだ。
 捜査本部は、キム容疑者が大規模な人命被害を出した船会社の最高責任者として、安全義務などに違反し引き起こされた惨事の直接の責任を負うものと見なしている。特に沈没の原因に挙げられた過積載に関し、キム容疑者の承認なく実務者だけの判断で積載上限(987トン)の3倍以上となる3608トンの貨物を積むことはないと考えている。
 キム容疑者は事故直後に会社関係者から携帯電話で報告を受けていたようだ。また、セウォル号の増築と、復元力を保つのに必要なバラスト水の不足など、事故発生に関連した安全管理義務もおろそかだった疑いがある。
 清海鎮海運からはほかにも常務をはじめ4人が拘束されている。
 一方、仁川地検の捜査チームは、清海鎮海運の実質的なオーナー、兪炳彦(ユ・ビョンオン)氏一族について数百億ウォン(数十億円)台の横領と背任、脱税、清海鎮海運の経営と意思決定への関与有無などを調べている。

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