【珍島聯合ニュース】韓国旅客船セウォル号の沈没から23日目の8日、気象状況の悪化で行方不明者の捜索作業は止まっている。
◇丸1日以上不明者の発見なく
 7日から10日までは潮流が弱まる時期にあたるが、波が高く、潮の流れが止まる時間も予想より短い。
 事故対策本部は8日の会見で、前日午後、潮の流れが止まる時間帯に海中で船内捜索を行ったものの新たに不明者を発見できなかったと説明した。夜から波と風が強まり、8日午前も船内捜索を再開できず、合同救助チームは現場で待機中だ。ただ、きょう中には捜索が可能になるとみている。
◇4階船首と船尾の大部屋を再度捜索
 船内111か所のうち不明者がいるとみられる64の客室の捜索が終わった。対策本部は、4階船首と船尾寄りの大部屋にまだ不明者がいるとみて、10日まで重点的に確認作業を行うほか、47か所の共用エリアも捜索する方針だ。
 続いて15日まで、それまでの結果を基にあらためて範囲を定め捜索する予定だ。不明者が予想した場所で見つからない可能性もあり、乗組員の部屋や機関室などを捜索するかも検討する。現時点では遺体が船内から流出する可能性は小さいとみている。
◇救助チームも負傷者続出
 捜索は23日目となり、捜索要員の負傷も増えている。7日午後に潜水要員6人が肩や腰の痛みを訴え、減圧症の治療を受けた。このうち2人は病院に搬送された。
 潜水による減圧症が原因とみられる死傷者は7日まで24人(死者1人、負傷者23人)。7日夜に捜索作業に加わっていた海洋警察署の航空隊員が意識不明で病院に搬送され、多発性の脳出血が疑われ手術を受けた。
 特に6日には民間潜水士が死亡したことで、政府の支援や要員の募集・審査などがおろそかと批判された。しかし対策本部によると、民間潜水士の安全など具体的な安全対策はまだ講じられていない。民間業者所属潜水士の保険加入状況なども把握できていないという。

Copyright 2014(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0