「朴大統領殺害予告」脅迫犯、警察官に罵声とツバ吐きで逮捕

「朴槿恵（パク・クネ）大統領と共に殺す」と市民団体代表を脅迫した容疑で逮捕状が申請されていた病院看護人のオ氏が、警察官に罵声を浴びせる騒動を起こして逮捕された。

　ソウル東大門（トンデムン）警察署は、オ氏を公務執行妨害容疑で逮捕して調査していると、20日に明らかにした。

　警察によると、20日午後4時20分ごろ、ソウル市東大門区にある東部市立病院からオ氏は乱暴をはたらいているという連絡を受けて出動した警察官2名につばを吐き、罵声を浴びせた容疑がかけられている。

　オ氏は自分が看護している患者に対する治療が不十分だと看護室を訪れて悪態をつき、ヒーターを拳で殴るなど騒動を起こしたとして調査されている。

　オ氏は、市民団体「行動する良心実践運動本部」のチョン・ハムチョル代表を脅迫した容疑で逮捕状が申請されていた。

　ソウル地方警察庁広域捜査隊は、チョン代表に電話をかけて「4月19日に朴大統領と共に殺す」と脅迫した容疑でチョン代表と通話したオ氏に対して逮捕状を申請したと20日に明らかにした。

　ソウル地方警察庁広域捜査隊によると、チョン代表は17日、「2015年4月19日に朴槿恵大統領を殺害すると公言する者を告発します」というタイトルで、動画共有サービスサイト「YouTube」に文章と録音音声を掲載した後、オ氏を殺害脅迫容疑で告訴したという。

　4分40秒ほどの録音ファイルには、オ氏が4月19日に朴大統領を死刑にする時、チョン代表も一緒に殺すなどといった会話が交わされている。

　チョン代表を告訴人として1次調査をした警察は、オ氏の所在を把握した後、1～2度出頭要請をしたが、オ氏は出頭しない意志を伝えてきたという。

　警察は、調査が終わり次第、オ氏に対して拘束令状を申請する予定である。