【ソウル聯合ニュース】ネパールで25日に起きた大地震で1500人を超える犠牲者が出たことを受け、朝鮮半島での地震に対する懸念が高まっている。ネパールでの地震は耐震設計が施されていない住宅が多く、被害が大きかったとみられる。 韓国でも震度5以上の地震があると、建物の崩壊などによる人命被害が出る可能性が高いが、建物の耐震設計は不十分となっている。 韓国の気象庁によると、朝鮮半島では今年に入って震度2.0以上の地震が13回観測された。年平均の地震の発生件数は1978年に観測を始めて以来、1980年代に16回、1990年代に26回、2000年代に44回、2010~14年に58回と増加傾向にある。 国土交通部が昨年まとめた資料によると、耐震設計の適用対象の共同住宅は全国に30万7597棟あるが、耐震機能がある住宅は18万5334棟(60%)にすぎなかった。ソウルは9万5866棟が耐震設計の対象だが、3万5520棟だけが耐震機能を備えており、耐震化率は37.05%と最下位の水準となった。全国で耐震化率が最も低い地域は済州道で34%だった。計画都市の世宗市の耐震化率は100%だった。 気象庁関係者は「韓国も震度5~6と推定される地震が観測された記録がある」として、「決して安全とは言えないため、地震の安全対策が必要だ」と述べた。 kimchiboxs@yna.co.kr
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