韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が来月中旬に就任後3回目となる訪米を予定していることがわかった。(提供:news1)
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が来月中旬に就任後3回目となる訪米を予定していることがわかった。(提供:news1)
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が来月中旬に就任後3回目となる訪米を予定していることがわかった。

 11日、朴大統領が来月中旬に訪米し、オバマ米大統領と首脳会談をすることが報じられた。

 これに関して大統領府のミン・ギョンウク報道官は11日午後、「米韓両国は現在、朴大統領の6月の訪米のために日程を協議している」と明らかにした。

 朴大統領の今回の訪米は、就任後初めてとなる2013年5月の公式実務訪問と、昨年9月の国連総会出席のためのニューヨーク訪問に続いて3回目となる。オバマ大統領は朴大統領の2013年の訪米に対する答礼で昨年4月に訪韓した。

 朴大統領はオバマ大統領との首脳会談で、米韓の同盟強化案や朝鮮半島安保などについて議論する予定。

 特に最近、政治家の間で話題になっているTHAADミサイル(終末高高度防衛ミサイル)の配置に対する議論があるのか注目を集めている。

 またTPP加盟問題も議論されると見られる。朴大統領は中国が主導するAIIB(アジアインフラ投資開発銀行)に創立メンバーとして加入したことに対してアメリカ側に理解を求める一方、アメリカが主導するTPP加盟に対するあいさつを伝える可能性が高いと推測されている。

 何より、先月末の安倍首相の訪米で、日米防衛協力指針改正などによる新蜜月関係を構築したが、朴大統領は今回の訪米で何かしらの結果を出せるのか国内外の関心が高まっている。

 これに関して外交当局が今回の朴大統領の「訪米による結果」を出すために奔走する動きがあるという。問題は最近、米韓の議題が特にない点である。これまで最大の懸案であった前作戦転換再延期は昨年10月に妥結され、米韓原子力協定も先月改正された。

 一方、大統領府の一部では、安倍首相の訪米と、中国・習近平国家主席の9月訪米が決定した後、当局が遅れて訪米を推進したと主張されている。これによって外交当局が朴大統領の巡訪日程や日中のような格を合わせるために苦心したという。

 アメリカ側は中国牽制目的の「アジア回帰」の革新戦略である日・米・韓の同盟強化のため、韓国政府に対日関係改善を要求すると見られる。特に日本政府の「過去史の挑発」によって日韓関係が膠着状態になり、日・米・韓同盟の構築が難航してきたオバマ政府としては、日韓関係改善をより積極的に要求する可能性が高い。

 これに関してオバマ大統領が日韓首脳会談の早期開催を提案するかもしれないと注目されている。また駐韓米軍内のTHAAD配置、包括的な日米韓の情報共有協定締結、米ミサイル防御システム編入問題なども提起される可能性が高い。

 これに対して韓国政府が、米・中間の均衡外交基調を維持しながら、どのような対応をするのか注目される。


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