【北京聯合ニュース】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が朝鮮人の強制徴用施設が含まれた「明治日本の産業革命遺産」(全23施設)の世界文化遺産への登録を勧告したことについて、中国が登録を阻止する活動を展開していることが分かった。全国人民代表大会(全人代=国会)外事委員会の幹部が27日、訪中した韓国国会外交統一委員会の羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)委員長らとの会談で明らかにした。 全人代外事委員会の傅瑩主任、張平・同副主任らは北京の人民大会堂で羅委員長、最大野党・新政治民主連合の辛京ミン(シン・ギョンミン)議員と会談し、強制徴用施設の世界文化遺産登録を阻止するため「(世界遺産委員会の)委員国を説得している」と述べた。 羅委員長は会談後、韓国の記者団に対し「中国は韓国より強固な立場だ。韓国は登録に反対で、もし登録するなら歴史的事実を記録すべきという立場だが、中国は登録自体に反対している」と伝えた。 これについて中国の当局者は同日、23施設のうち3施設で中国人も徴用されたと説明した。 中国は今月初め、日本が強制徴用が行われた施設を含む産業施設の世界文化遺産登録を推進中であることが伝わると、外務省の定例記者会見を通じ「植民地の歴史を美化すべきでない」と非難した。 また、中国は自国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の対北朝鮮投資の原則について「開放性、透明性、包容性を原則とし、北朝鮮投資計画が樹立されれば韓国やほかの加盟国と協議する」との立場を示した。傅主任はこれについて「資金援助ではなくビジネス形式で行う」と説明した。 一方、傅主任は韓国の両議員に対し、9月に北京で開かれる抗日戦争勝利70年の記念行事に朴槿恵(パク・クネ)大統領が出席することを希望すると伝えた。 sjp@yna.co.kr
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