韓国国防部と保健福祉部傘下の疾病管理本部によると、在韓米軍側は今回の炭疽菌を米軍研究所から民間業者を通じて韓国・烏山空軍基地に配送したという。
米韓SOFA(在韓米軍地位協定)によれば、在韓米軍は危険物を韓国に搬入する訓練が予定された場合、四半期ごとに疾病管理本部に連絡するようになっている。
疾病管理本部は連絡があると、該当物質が国内に搬入される過程で適切な検疫手続きを踏む。
米軍はこれまで烏山基地のITRP(在韓米軍合同脅威認識研究所)で非活性炭疽菌を活用して生物学武器に対する探知、精密な識別、早期警報、生物監視情報の共有方法で訓練を進めてきた。
これまで訓練に使用された炭疽菌は全て非活性化された菌であり、今まで活性化された炭疽菌が米軍を通じて韓国に搬入されたことは一度もない。
米軍側は、今回の訓練に使用された炭疽菌も“非活性化”されたものだと認識しており、これを危険物質と認識していなかったため、韓国側に炭疽菌搬入に関して別途連絡をしなかったと伝えている。
疾病管理本部側は現在、米軍側の協力を得て今回の活性化炭疽菌がどのような経路でいつ韓国に流入したのか正確な経緯を調べている。
韓国政府は今回の事件発生後、アメリカ国防部から連絡を受けたと明らかにした。
外交部当局者は「米側は韓国側の外交部と国防部、疾病管理本部など関係当局に事件発生の経緯と被害状況、関連措置事項、今後の計画などを知らせてきた」と述べた。
在韓米軍側は今回の事件に関してアメリカ国防部の公式発表後に報道資料を通じて「該当の炭疽菌は隔離施設で廃棄処分し、現時まで感染者はいない」という立場を明らかにした。
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