中東呼吸器症候群(MERS/マーズ)の感染が疑われる韓国人の入国で、中国も超非常事態に置かれている。
中東呼吸器症候群(MERS/マーズ)の感染が疑われる韓国人の入国で、中国も超非常事態に置かれている。
中東呼吸器症候群(MERS/マーズ)の感染が疑われる韓国人の入国で、中国も超非常事態に置かれている。

 中国防疫当局は2003年に香港・中国を中心に拡散した重症急性呼吸器症候群(SARS/サーズ)の猛威を呼び起こし、同韓国人の感染有無(陽性・陰性)確定を苛立ちながら待っている状況だ。万一、陽性が出た場合、衝撃は手のほどこしようもなく広がると心配される。香港経由で中国・広東省へ入った同韓国人が37時間、何の制裁もなく人口密集地域である恵州などを通ったためだ。直・間接で接触したことが把握された人だけでも230人余り。波紋は大きくなるばかりだ。

 中国新聞網、サウスチャイナモーニングポスト(SCMP)等が伝えた入国韓国人の移動経路を再構成してみる。現地メディアによると、韓国人は烏山(オサン)出身の44歳男性で、韓国L業者商品品質部のエンジニアだという。

 彼は去る26日、アシアナ航空OZ723便に搭乗し、同日午後12時50分に香港に到着した。香港に到着した彼は空港内で出国手続きを終えた後、午後3時頃、空港リムジンバスに乗って中国・恵州に向かった

 香港衛生当局関係者は「この男性が香港に到着して中国に渡るまでに、約200人と接触したと見て調査を行っている」と明らかにした。男性と直・間接的に接触した機内同乗者158人と恵州に向かうバスに搭乗した乗客10人余りなどだ。

 男性は香港空港内の防疫検査も無事通過したことが分かった。これと関連して香港衛生所は韓国人を検査した看護師が28日に咳や嘔吐、めまいの症状を訴え、検査と管理のために議員管理局伝染病センターに移送したと明らかにした。香港衛生当局によれば、この看護師は予備検査で陰性反応を見せ、現在は安定した状態を維持している。

 リムジンバスで恵州に到着した男性は本来の出張の目的である「品質交流会」に参加するなど、忙しい日程を送ったと見られる。現地メディアはこの韓国人男性がホテルまで行くにも、さまざまな場所を歩き回ったと伝えた。

 中国当局がMERSと疑われる韓国人が入国したという知らせに接した時間は、27日の夜10時頃。世界保健機構(WHO)から韓国でMERS確診患者と接触した韓国人が香港を経て恵州に到着したという報告を受けた。

 これに対し、広東省衛生当局は28日午前1時、直ちに保健専門家を恵州に派遣し、関連調査を行い、以後、深夜2時頃に男性を恵州市人民病院に移送して隔離した。専門家たちは感染の有無を判別するために、男性のサンプルを採取して疾病中心センターに送った。

 香港入国から恵州で隔離されるまで、この韓国人男性は約37時間、さまざまな場所を回ったことがわかっている。この過程で、恵州だけで最少37人と接触したと中国防疫当局は把握している。この男性に発熱症状が現れたのも、恵州での出張期間中だったことが分かった。

 当局関係者の調査の結果、この男性が恵州で直接的に接触したのは12人で、間接的に接触したのは25人に達すると明かした。ただし、現在のところ発熱など異常兆候を見せる人はいないということだ。

 ここに香港入国時に接触した200人を加えれば、この韓国人男性が接触した人数は最少237に及び、もしMERSと診断された場合、波紋はさらに広がる見通しだ。

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