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MERS感染疑いの韓国人男性 中国で陽性確定=感染者10人に
【北京聯合ニュース】韓国と中国の保健当局は29日、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス感染が疑われていたにもかかわらず中国に渡航した韓国人男性が、中国保健当局による検査の結果、感染者と確認されたと発表した。 これで韓国人の感染者は10人に増えた。 男性は現在、中国内の医療機関で隔離治療を受けており、発熱はあるものの重篤な症状ではないという。 韓国政府によると、男性は韓国内のMERS感染患者9人のうち、3人目の患者の息子。入院中の父親を見舞うため16日に病室を訪れ4時間ほど滞在した。韓国の保健当局がこのような事実を把握できないまま、男性は26日に出張のため中国へ出国するまでの11日間、隔離されずに日常生活を送った。 男性は19日に発熱などの症状が出て、22日と25日に病院で診療を受けたが、病院関係者は政府に届け出をしなかった。 保健福祉部は男性の足取りや接触者、移動場所などに対する広範囲な調査が必要と判断。中国現地に疫学調査官を派遣し調査を実施する計画だ。 また今後は、男性の11日間の足取りを調査し、接触者を捜し出すのに総力を挙げる。同部はすでに27日から男性の家族や職場の同僚、男性が搭乗した航空機の乗務員と、近くに座っていた乗客など45人の密接接触者について隔離観察を行っている。 同部は男性と同じ便に乗り合わせた搭乗者のうち、今後、韓国内に戻る人についても男性との接触の度合いに応じて隔離観察やモニタリングを行う計画。外国籍の63人については該当国に連絡を取り、措置を取るよう求めた。外国籍の搭乗者は中国国籍が59人で、米国、カナダ、英国、パナマ国籍がそれぞれ1人だった。 男性は26日、仁川発の航空機で香港入りした後、バスで中国広東省に移動した。 yugiri@yna.co.kr