保健福祉部は、MERSの震源地と見られる京畿道(キョンギド)に所在するB病院で1人目の感染者と接触したことのある58歳女性が1日午後6時頃に急性呼吸不全で死亡したと明らかにした。
この女性がどのように死亡したのか、現在のところ詳しくはわかっていない。
死亡原因を確認するため、保健福祉部は遺体の疫学調査や遺伝子検査を行なっている。遺伝子検査は一定の時間がかかるため、結果をすぐに明らかにするのは難しい。
保健福祉部関係者は「今回亡くなったMERS感染の疑いのある患者に対して遺伝子検査をしている。結果が分かり次第、発表する予定だ」と明かした。
この日死亡した女性がMERSに感染していたのかは確かではないが、主な症状である呼吸不全によって死亡したというのは注目すべき点である。呼吸不全は、MERSの主な症状でもあるからだ。
現在隔離対象となっているMERS感染の疑いのある患者は、多くがB病院で発生した。
1日現在、隔離対象者は682名と推定され、糖尿病などを患っている高齢者が多いため、死亡者が増える可能性が高い。
このような状況に保健福祉部は、隔離対象者のうち、疾患がある35%のハイリスク・グループを施設に隔離するよう誘導している。
しかし参加率は高くない。保健福祉部によると1日午前現在で4名が施設隔離に賛成しただけだというのだ。
万が一、死亡した女性からMERS感染の陽性反応が出た場合、事態は収拾つかないくらいに大きくなると見られる。
現在、韓国人MERS感染者は計18名。全員が全国に分布する国家指定入院治療病床に入院中であり、3~5名の状態が良くないことがわかっている。
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