中国でMERS感染が確認され、治療を受けている韓国人男性の治療費が最低でも約1億5600万円だと伝えられ、これを誰が負担するのかについて関心が高まっている。(提供:news1)
中国でMERS感染が確認され、治療を受けている韓国人男性の治療費が最低でも約1億5600万円だと伝えられ、これを誰が負担するのかについて関心が高まっている。(提供:news1)
中国でMERS(中東呼吸器症候群)感染が確認され、治療を受けている10人目の感染者となる44歳韓国人男性の治療費が最低でも14億ウォン(約1億5600万円)だと伝えられ、これを誰が負担するのかについて関心が高まっている。

 中国保健当局が男性の治療費として使った800万元は、ウォン換算すると14億ウォン(約1億5600万円)となる。またこの男性が感染前に滞在していたホテルやレストランの売り上げが激減し、損害賠償請求が予想されるなど、現地のマスコミは友好的ではない。

 治療費の問題が円滑に解決できない場合、男性が祖国に帰ってきても支障が起きる可能性がある。

 これについて韓国中央MERS管理対策本部のチョン・ウンギョン現場点検班長は「中国にいるMERS感染の韓国人男性の治療費は、中国政府が判断する事項だと聞いている」とし、「その部分は、別途協議がありそうだ」と説明した。

 中国政府から別途要求があったのかという質問に「現時点で知っていることは何もなく、中国政府が判断する事項だということしか知らない」と同じ答えを繰り返した。

 実際に中国政府が14億ウォン(約1億5600万円)という巨額を男性に負担することになれば、大きな騒動になると見られる。韓国保健当局も自国民の保護レベルで責任論が出てくるだろう。

 感染病患者は人道主義レベルで該当政府にて治療費を負担するのが一般的だと言われている。患者の感染、治療など全ての事項も属地主義の原則に基づいて該当政府が決定する。

 韓国政府も、93人目のMERS感染者となる中国国籍の64歳女性の治療費全額を負担した。また退院過程も韓国外交部を通じて中国政府に知らせてきた。

 現在、中国・広東省の人民病院で治療中の韓国人男性は、完治に近付いていると伝えられている。

 10人目の感染者となるこの男性は、先月16日、平澤(ピョンテク)聖母病院にMERS感染した父の看病のため病院に行って感染し、医療陣の助言に従わず、出張のため中国へと渡り、先月29日に現地でMERS感染が確認され、隔離治療を受けている。

 平澤聖母病院で同じく感染した男性の姉である46歳女性は、先月17日に完治して退院した。男性の父親で3人目の感染者となる76歳男性は、胆管ガンやぜんそくなどの持病もあり、今月4日に亡くなっている。

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