辛格浩氏(資料写真)=(聯合ニュース)
辛格浩氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のロッテグループは27日、辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄)ロッテホールディングス(HD)会長(韓国ロッテグループ総括会長)が名誉会長に就くと発表した。 ロッテグループの後継者レースから外れた辛東主(シン・ドンジュ、日本名:重光宏之)元ロッテホールディングス(HD)副会長が、創業者で父の辛格浩氏を担ぎ上げ「クーデター」を試みたものの、失敗したもようだ。 この事態を受け、格浩氏は韓国と日本のロッテグループで経営の一線から事実上退くことになり、ロッテグループは格浩氏の次男である辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)ロッテHD副会長(韓国ロッテグループ会長)を軸とする経営体制に移行した。 事の起こりは27日、格浩氏が親族5人と一緒にチャーター便で訪日したことだった。90代と高齢の格浩氏は車いすに頼るほど足腰が弱っており、言語駆使能力にも支障があるとされる。 訪日は長男である東主氏が手引きしたとされ、執務室のあるロッテホテルをはじめ韓国ロッテグループの関係者も全く知らなかったという。 日本入りした格浩氏はその日のうちにロッテHDのオフィスに現れ、7人いるロッテHDの取締役のうち自身を除く6人を「解任」した。6人の中には副会長の東彬氏、佃孝之社長が含まれており、東主氏が弟の東彬氏を追い出すために「反乱」を企てたとの見方が出ている。 だが、東彬氏はすぐに反撃に出た。東彬氏らロッテHDの取締役6人は、格浩氏による27日の「解任」決定は取締役会に諮っていない違法な決定だと規定。翌28日の取締役会で格浩氏をロッテHDの代表取締役会長から解任した。 格浩氏が1948年に東京で創業し、67年に韓国に進出したロッテグループは、東主氏が日本事業、東彬氏が韓国事業と兄弟で役割を分担していたが、東主氏が今年1月にかけてロッテHDや製菓子会社・ロッテなどの取締役を解任された。 東彬氏は今月16日、ロッテHDの取締役会で代表取締役副会長に選任され、韓・日ロッテグループの後継者の地位を固めたと評価された。 stomo@yna.co.kr
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