韓国大統領府によると、朴大統領はこの日午前、訪韓中である民主党の岡田克也代表と大統領府で会談し、「今日まで日韓関係が発展したのは、“村山・河野談話”など植民支配と侵略を反省しながら未来に進もうとした日本の歴代内閣の歴史認識に基盤を置いている」として述べた。
朴大統領は続けて安倍首相が15日の戦後70年談話を発表すると予想されていることについて「安倍首相の談話が歴代談話の歴史認識を確実に再確認することにより両国関係が未来に向かうのに大きな基盤が作られることを期待する」と述べた。
これに対し、岡田代表は「朴大統領の話を日本政府にきちんと伝える」とし、「安倍首相が良い内容の談話を発表することを期待している」と明らかにした。
日本の政治家の中で“親韓派”とされる岡田代表は、2010年に当時の菅首相が発表した「日韓併合100年」に関する談話の作成過程に、外務省として関与したことがあり、安倍現首相の歴史認識については批判的な立場をとっている。
朴大統領はまたこの日の会談で、慰安婦問題に関して「ことしだけでも元慰安婦が7人なくなっており、今では48人しか残っていない」とし、「平均年齢が90歳近い高齢であることを考えると、緊急性をもってこの問題を解決しなければならない」と強調したという。
さらに「事実上、今が慰安婦問題解決のための最後の機会になるだろう」とも言及した。
同時に朴大統領は、現在日本国内で進められている安保法案に関する議論について「平和憲法の精神を堅持しながら、地域の平和・安全に寄与する方向にいくことを期待している」と明かした。
すると岡田代表は「元慰安婦のことを考えると申し訳なく、恥ずかしい」とし、「両国の政府間で進行中の交渉でいい結果が出ることを希望している」と述べた。
さらに「さまざまな困難があっても日韓首脳会談は定期的に開催されるのが望ましい」という岡田代表の提案に朴大統領は「残っている懸案について忍耐強く一つずつ賢明に解決していくことが、両国関係の改善はもちろん、首脳会談開催の雰囲気造成にも寄与することだろう」と答えた。
また朴大統領は「過去史に関する懸案が残っているが、安保・経済などでは日韓での対話・協力を続けて強化したい」とし、特にことしが光復(日本による植民支配からの解放)70周年であり、日韓国交正常化50周年であることから「日韓が新たな未来を見通しながら、協力関係を深める年になるようにしたい」と述べた。
ことし1月、民衆党代表に就任した岡田代表は、前日から1泊2日の日程で韓国を訪れた。朴大統領とは2002年と2004年、2011年にも数回会ったことがある。
この日の会談には他に、民主党の辻元清美議員、近藤洋介議員、大塚耕平議員、宮崎岳志議員と、別所浩郎駐大韓民国特命全権大使が場を共にした。
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