記念式で演説する朴大統領=15日、ソウル(聯合ニュース)
記念式で演説する朴大統領=15日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は15日、ソウルで開かれた光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)70周年記念式での演説で、日本政府に対し「歴代内閣の歴史認識を継承するとの公言を誠意ある行動で示し、隣国と国際社会の信頼を得るべきだ」と求めた。 14日に発表された安倍晋三首相の戦後70年談話については、「われわれとしては残念な部分が少なくないのは事実」と指摘した上で、「1965年の国交正常化以来、日本の歴代内閣が示してきた歴史認識は韓日関係を支えてきた根幹であり、歴代内閣の立場が今後も揺るぎないと国際社会に明確にした点に注目する」と強調した。 続けて、「歴史は隠そうとしても隠せるものでもなく、生き証人の証言によって生き続ける」と述べた上で、旧日本軍の慰安婦問題の早期解決を促した。 北朝鮮に対しては、「挑発と威嚇で体制を維持しようとする迷夢から覚めるべきだ」と強く批判した。 また、「真の光復は民族の統一を通じ完成される」と述べるとともに、朝鮮戦争前後に生き別れた南北離散家族の再会問題解決に向け、年内に離散家族の名簿交換を行うことなどを提案した。 南北軍事境界線に近い非武装地帯(DMZ)の韓国側で北朝鮮が埋めた地雷が爆発した事件については、休戦協定と南北間の不可侵合意に反するとした上で「政府は国民の安全を脅かす北のいかなる挑発にも断固として対応する」と強調した。 一方で、北朝鮮が対話と協力の道に進む場合は住民生活の向上と経済発展の機会をつかむことができると述べた。 光復70周年の意味については「過去70年は大韓民国をしっかりとした盤石の上に据えた、実に偉大な道のりだった」と振り返り、労働・公共・金融・教育分野の4大改革を完遂し、未来の世代に希望の大韓民国を残すと述べた。 hjc@yna.co.kr
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