【ソウル聯合ニュース】韓国政府が中東呼吸器症候群(MERS)の感染から回復したと発表した男性が再び陽性判定を受けた問題で、この男性が病院の一般救急室でほかの患者らと接触していたことが13日、保険当局の調べで分かった。 男性を治療したサムスンソウル病院(ソウル市)は、男性の症状がMERSの症状と似ていることを知りながら、別の患者やその関係者がいる救急室に送った。 韓国保健福祉部の中央MERS管理対策本部などによると、男性は韓国のMERS患者で最後に陰性判定を受け、今月2日にソウル大病院(ソウル市)を退院した。 男性は11日午前5時半ごろ、食当たりと判断し、自宅近くのサムスンソウル病院を訪れた。その際、自身がMERSに感染したことがあると明らかにしたため、病院側は救急室ではなく、別途設けられている発熱呼吸器診療所で診療した。発熱呼吸器診療所は感染症が疑われる患者をほかの患者と接触させないために設置されている。 当時、男性は高熱と嘔吐(おうと)など、MERSに似た症状を見せたが、MERSの症状である呼吸器の異常は見られなかった。 問題は病院側が発熱呼吸器診療所で男性を治療した後、救急室に送りほかの患者や関係者と接触する状況に置いたことだ。そのため16人の自宅隔離者と、電話で症状の有無をチェックする能動監視者が38人発生した。病院側は男性を救急室に送った理由について「発熱の症状のみで呼吸器の異常はなかったため」と説明した。 保険当局は同病院に職員を派遣し詳しいいきさつを調べ、病院側の対応が適切だったか判断する計画だ。 男性は現在、ソウル大病院に移送され同病院の隔離病棟で治療を受けている。 サムスンソウル病院では今年5~6月に90人近くのMERS3次感染者を出した。その後、救急室の改革案を発表しMERS感染を防いでいくとしていた。 sjp@yna.co.kr
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