ユネスコ第10回無形遺産保護協約政府間委員会で、韓国がベトナム、カンボジア、フィリピンと共に申請した「綱引き」を無形文化遺産に共同登録することに決定したと、韓国文化財庁は2日に明らかにした。(提供:news1
ユネスコ第10回無形遺産保護協約政府間委員会で、韓国がベトナム、カンボジア、フィリピンと共に申請した「綱引き」を無形文化遺産に共同登録することに決定したと、韓国文化財庁は2日に明らかにした。(提供:news1
アフリカ南西部のナミビアでおこなわれているユネスコ第10回無形遺産保護協約政府間委員会で、韓国がベトナム、カンボジア、フィリピンと共に申請した「綱引き」を無形文化遺産に共同登録することに決定したと、韓国文化財庁は2日に明らかにした。これにより韓国のユネスコ人類無形文化遺産は全18となった。

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 無形遺産保護協約政府間委員会は、無形文化遺産の登録可否を最終的に決定する政府間委員会で24の委員国で構成されている。韓国は、2014年から委員国として活動している。評価機構が申請書類に情報補完が必要だとして保留されていたが、韓国政府の説得と交渉活動の末、登録申請が最終通過した。

 委員国は、韓国、ベトナム、カンボジア、フィリピンの4カ国が協力し、共同登録として進めてきた点や、豊作を祈願しながら稲作文化圏でおこなわれる代表的な伝統文化の一つである「綱引き」の無形遺産的価値を高く評価した。

 「綱引き」は豊作を祈願し、共同体の構成員間の和合と団結のため、東アジアや東南アジアの稲作文化圏で広くおこなわれている民族遊びである。構成員は綱引きをすることで、社会的結束と連帯感を図り、新たな農耕周期が始まったことを知らせている。

 今回の無形文化遺産に登録された「綱引き」には、慶尚南道(キョンサンナムド)昌寧(チャンニョン)郡の「霊山(ヨンサン)綱引き」、忠清南道(チュンチョンナムド)唐津(タンジン)市の「機池市(キジシ)綱引き」など、韓国国内の伝統綱引きに関する計6つの国家指定や市・道指定の無形文化財が含まれ、文化財庁と唐津市、昌寧郡霊山など関連の地方自治体は綱引きの体系的な保存と伝承のための計画を立てて施行する予定である。

 文化財庁は、今回「綱引き」の無形文化遺産登録をきっかけに綱引きを世界の人たちと共に関心を持って保存・活用できるよう韓国の文化遺産のグローバル化と文化強国としての国家イメージを高めるのに大きく寄与すると期待している。

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