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共働き家庭でも家事は妻 結婚や育児で退職多く=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国の共働き家庭で女性が家事をする時間が男性の5倍に達し、就業している既婚女性のうち45.3%が結婚・育児・出産などが理由で退職した経験があることが分かった。女性家族部と統計庁が7日発表した指標で、女性が仕事と家庭を両立させる難しさが浮き彫りになった。◇共働き女性の家事労働は1日194分 共働き家庭の女性が家事労働に充てる時間は今年、1日平均3時間14分で男性(40分)の約5倍だった。共稼ぎ家庭の男性が家事労働に充てる時間は5年前と比べ3分増にとどまった。 専業主婦の家事労働時間は6時間16分、夫は47分だった。共働き家庭の男性より、非共働き家庭の男性のほうが家事を7分長くしている。 また家事は夫婦が公平に分担しなければならないと考える既婚男性の割合は47.5%だったが、実際に行動に移している男性は16.4%だった。 既婚韓国人男性の家事労働時間は45分(2009年基準)で、経済協力開発機構(OECD)加盟国のなかで最も短く、インドの52分、日本の62分を下回った。 女性政策研究院のホン・スンア博士は「共働き夫婦の間でも役割分担が行われていない証拠」と指摘。その上で「男性に長時間労働を強要する労働市場の問題だ。家庭のために使う時間がないという意味」と強調した。 ◇既婚女性就業者の多くがキャリア断絶 今年、既婚女性就業者は560万5000人で、このうち職場を辞めた経験がある女性は45.3%だった。 年齢別では30代が53.1%で最も多く、40~49歳(29.8%)、15~29歳(8.6%)、50~54歳(8.5%)と続いた。 退職した主な理由は結婚が36.9%で最も多く、育児(29.9%)、妊娠・出産(24.4%)、家族の世話(4.9%)の順となった。 昨年、育児休暇を利用した人は前年比10.4%増加した。育児休暇利用者10人中およそ6人は休暇終了後に同じ職場に復帰していることが明らかになった。 ホン博士は「育児休暇制度利用者の割合は高まったが、妊娠・出産で職場を辞める女性は増えている」とした上で、「会社で育児休暇制度を利用できない女性就業者が出産と共に辞めている」と説明した。 ◇保育施設利用する子ども増加 昨年、保育園や幼稚園などの保育施設に預けられた子どもの数は214万9000人で、前年比4000人増えた。保育園に預けられる年齢帯は満0~2歳(59.5%)が最も多かった。 昨年、幼稚園数は8826園で前年比148園増加した。国公立幼稚園の割合は2000年以降増加しており、昨年は私立幼稚園を上回った。 yugiri@yna.co.kr