【ソウル聯合ニュース】韓国の輸出伸び率が世界貿易の増加率を下回る現象が2年連続続く見通しだ。 政府系の韓国開発研究院(KDI)が13日に公表した資料によると、韓国の今年の輸出増加率(物量ベース)は0.0%になるとみられる。 国際通貨基金(IMF)が予想する今年の世界貿易の伸び率は3.2%だ。 韓国の輸出伸び率は昨年も前年比2.3%にとどまり、IMFが集計した世界貿易の伸び率(3.3%)を下回ったが、今年は深刻な状況だ。 韓国の輸出は、リーマン・ショック前まで世界貿易の伸び率を上回り、毎年2桁の伸び率を記録した。2000~2007年の世界貿易の伸び率は年平均7.2%だったが、韓国の輸出伸び率は13.0%だった。 しかし、このところは状況が一転。12年の輸出伸び率は4.4%に急減し、翌13年は4.5%にとどまった。世界貿易の伸び率は12年が2.8%、13年が3.5%だった。 韓国の輸出伸び率と世界貿易の伸び率の差が急激に縮まり、昨年は逆転した。韓国の輸出伸び率が鈍化したのは、鉄鋼、化学、電機電子など輸出主力分野で中国との競争が激化したほか、韓国の輸出依存度が高い中国が輸入先を多様化した影響が大きいと分析される。 来年も韓国輸出の見通しは明るくない。 KDIは来年の韓国の輸出伸び率を1.8%と見込んだ。中国など新興国の成長鈍化が続く上、対外競争力を強化できる要素がないからだ。 IMFは来年の世界貿易の伸び率を4.1%と予想している。 民間シンクタンク、LG経済研究院のアナリストは「世界貿易の成長率を下回る傾向が長期的な流れにつながる恐れがある。規制を緩和し、構造改革を推進すべき」と提言した。 csi@yna.co.kr
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