【ソウル聯合ニュース】韓国と中国、ベトナム、ニュージーランドとの各自由貿易協定(FTA)が20日に発効した。 これを受け、韓国産業通商資源部は同日、3カ国とのFTA発効の経済的効果や見通しについて発表した。 同部は3カ国とのFTA発効に伴い、向こう10年間で実質国内総生産(GDP)が1%成長すると見込んだほか、韓国内で約5万5000人の雇用が創出され、約151億ドル(約1兆8300億円)の消費者利益があると予想した。 輸出は年平均50億ドルずつ増加し、貿易収支も年平均6億ドルずつ改善される見通しだ。 FTA発効後、中国の958品目、ニュージーランドの2013品目の関税が即時に撤廃された。中国の5779品目、ベトナムの272品目、ニュージーランドの1036品目は同日と来月1日の2度にわたり関税が引き下げられる。 同部は、中型・小型家電、機能性衣料など技術力を有する中小企業の製品の関税引き下げにより、中国消費財市場への進出が拡大すると期待した。即席麺やビスケット、味付けのりなど韓国食品の対中輸出もさらに増える見通しだ。 ベトナム向け輸出では、主要輸出品の繊維・織物、自動車部品などの中間財だけでなく、家電製品、化粧品のような中小企業の製品の輸出増加効果があると予想した。 ニュージーランドへは、冷蔵庫、建設機械、自動車部品、鉄鋼製品などの輸出拡大が期待される。 同部は、法律、建設、環境、流通、エンターテインメントなど中国のサービス市場が開放され、韓国企業の進出が加速するとの見通しも示した。 また、ベトナムとのFTAにより、韓国と東南アジア諸国連合(ASEAN)とのFTAよりも高い水準の投資保護規範が施行され、ベトナムに進出した4000社を超える韓国企業に対する投資保護が強化された。
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