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最前線で緊張高まる 北朝鮮も警戒強化=宣伝放送再開
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮による4回目核実験への対抗措置として、韓国軍が8日正午に南北軍事境界線付近で拡声器を使った北朝鮮向け宣伝放送を再開し、最前線地域に緊張感が漂っている。 韓国軍は、北朝鮮軍が放送設備を攻撃する場合、3~4倍の火力で応戦する計画とされる。 北朝鮮の挑発に備え、拡声器が設置されている11カ所の周辺地域で警戒態勢を最高レベルに引き上げ、監視・攻撃用兵器も前線に集めた。 赤外線監視カメラなどを搭載した無人偵察機、対戦車ミサイル、対空防衛兵器、対砲兵探知レーダーなどが配備されたという。K4とK3の機関銃や90ミリ無反動砲なども即時攻撃態勢を維持している。 拡声器放送の開始を前に、北朝鮮軍も韓国に対する監視を強め、最前線の一部砲兵部隊の装備と兵力を増強したとされる。北朝鮮軍の見張り所では、2~3人の軍人が宣伝放送の内容を書き留めている姿がみられた。韓国軍関係者によると、今のところ北朝鮮が砲撃を準備している兆候はないという。 韓国軍は、固定型拡声器で放送を開始した地域のうち、心理的効果が十分でない場所があれば最新型の移動式拡声器6基を投入する方針だ。新型拡声器は従来のものより10キロ以上遠くまで音声が届く。車に積み込むタイプのため、北朝鮮軍の攻撃を避けながら放送できるという長所がある。 宣伝放送は対北朝鮮心理戦のFM放送「自由の声」を流すもので、ニュースや韓国社会の発展の様子を伝えるほか、北朝鮮の体制を非難する内容も含んでいる。 一方、韓国軍は宣伝放送に加え、過去に撤去した電光掲示板を再設置することも検討中とされる。音声だけでなく映像も用いて北朝鮮の兵士らに心理的な動揺を与える狙いだ。 ただ、電光掲示板は兵士らがそちらに目を向けなければ意味がないため、音声より効果が低いとの指摘もある。 stomo@yna.co.kr